磨きと削りは紙一重

時計の仕上げです
ポリッシュですね、磨かない場合もあります
つや消しです マットのナシ地とか線を入れるヘアライン
これらもひっくるめて“仕上げ”です

この仕上げ
よく言えば 研磨
言い方変えれば 削る ワケです
皆さんが大嫌いなキズを落とすがために

この研磨とも削りとも言える作業ですが
度お越えると元の姿から遠のき“痩せる”などの症状が出ます

痩せるとは研磨(削り)過ぎて肉が細くなってしまうこと
仕上げのプラス面はもちろんキズを落としてきれいに見せるためにやるわけ
ラグやケースなどの金属が減って本来の厚さやボリュームを
保っていない状態になってしまうのは仕上げによるマイナス点です

そのほかにもこんなことも起きます

C

この赤枠内にシリアル番号が刻まれるわけですが
ここにシリアルがあることを知らない人、もしくは
知っているがうっかりしちゃった人が仕上げをするとどうなるか

こうなります

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ない!

B

わお! 消えてるじゃん…

これは著しく価値が落ちてしまうんです
シリアル抹消ということは個体が断定できなくなりますから
ヘタすりゃメーカーへ持っていくと盗品と疑われる可能性も大

ROLEXオイスター(ラグとラグの間、縦方向)
Patek Philippe(裏蓋の機械側)などは安心ですね
使っていているうちに擦れてなくなっちゃうなんて心配いらないですからね

裏蓋に刻印があるものは
仕上げにも細心の注意が必要なんですよ

colle-shiba

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