多くのメゾンがケースの異素材、新素材へ熱くなっている
セラミック ブロンズ カーボン パラジウム タンタル etc
今のところ生き残っているのはチタニウムだけだろう
そのほとんどが近年のものなのでまだ結果が出ていない
堅いだけじゃダメなんです
加工のしやすさはどうだ
いずれは傷が付く、再研磨はできるのか
靭性の有無はとっても重要だと思う
ケース素材はもちろん重要であるが
この異常なまでも異素材探しの趨勢は
あたかも既存の質向上、レベルアップから
逃避をしているようにも感じる
過剰な新奇性の追求は見ていて疲労をも覚える
時計の本質は時を刻むこと、
ケース素材に熱くなるなら
精度を制御する場所(アンクル、ガンギ等)への
質向上を目指すほうが本筋だと思う
パテックはADVANCED RESEARCHを徐々に盛り上げ
いずれは全商品移行していくのではないだろうか
これは時計屋としての責務だと思うし、業界を引っ張る意味でも
非常に大切な部分かと思うんだ
多くのメゾンがケース素材にやっきになるなか
見た目には分からない心臓部分にテコを入れているパテックは
やっぱりすごいと感心する
だってこの永久、ぱっと見じゃフツウの時計と
なんら変わらんじゃん
でもさADVANCED RESEARCHに変わってるワケですよ
中味が 心臓部が
シリコンガンギなど心臓部に手をつけているのは
今のところパテックとブレゲ
どこかのメゾンもなんちゃらカーボンとか
なんちゃらセラミックとかもうそろそろ力抜いて
心臓部テコ入れたらどうですか
特に劈開が起きやすい割れる素材や磨けない素材というのは
ちょっと??だと思う
一生ものにはなり得ないし、メーカーさんも
“ああ、これは全交換です”ってあっさり言うのも変だろ
歴史と伝統のあるメゾンさん
虚仮威しだけは勘弁してくださいよ
【外装異素材・新素材への追求ブームの○と×】
○:目新しい 格好良く見える(場合もある)
×:本質から離れている 耐久性は?
見た目もイイけど、中味はどうした
2011/11/07(月)